【刀装具】鐔東龍斎派「古瓦図」直径約7.77cm 鉄槌目地変わり泥障形（東龍斎清寿清壽東竜齋鍔 )

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鐔（無銘)東龍斎派・古瓦図

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【鍔】無銘（東龍斎派)古瓦図

サイズ：約7.77×7.12×0.35cm

重量：約125.1g

鉄地、変泥障形、鋤出彫、毛彫、金布目象嵌、両櫃孔、鋤残土手耳小肉。

時代：江戸時代後期。

虫喰い風の鋤彫りに、布目平象嵌を施した【東龍斎派】の典型作。

本作は古い瓦（蓮花の鬼瓦と菊と巴と枡紋の丸軒瓦)を表した作で、肥後・林の「破れ扇」と「朽木」や、山城・金家の「野晒し」に通ずる味わい深い作となっています。

栄えた名家や寺院仏閣の衰退と滅亡、そして没落からの再生と復活、様々な思いの詰まった図案となっており、朽ちゆくモノの美が表現されています。

これは、幕末の武士の気持ちが現れたものとも言え、野晒しと同様に死をも厭わない覚悟、そして御国のために散るも、その骸だけは廃屋の古瓦のようにこの地に残り続けるという、大和魂そのものです。

古くは飛鳥寺など一部の重要建築物のみに使われた瓦ですが、平安時代や鎌倉時代には宮廷に、幕末には火事の広がりを抑えるため一般家庭にも普及しました。
近年では、国宝の五重塔の修復が話題となっており、古い屋根瓦の研究家や、愛好家も注目している古瓦図です。
石を削り出したものや、土を練って焼いたものなど、茅葺き屋根と異なり数十年あるいは百数十年と使える瓦は、その役目を終えても更に数百年、あるいは千数百年と、その形を残し現在まで遺っているのです。

朽ちて形を変えながらも、それでも遺って（のこって)いくという、生命力の強さ、意志の強さを感じる作品となっています。

※東龍斎派の作品は、無銘であっても作風と保存状態の良いものは特別保存刀装具に合格します。
是非とも保存・特別保存の同時審査にお出し下さい。

※落札後、24時間以内に取引開始のご連絡と、48時間以内にお支払手続きをお願い致します。取置きはしておりません。お支払手続き、受取連絡がルーズな方とはお取り引きしません。

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